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ケムトレイルを語るなら、まず「飛行機雲」についての知識を得なければ、話になりません。
日本においてケムトレイル啓蒙活動をしている某掲示板では、飛行機雲について、以下の説明をしています。

  本来、飛行機雲は通常1万m以上の高空で航空機のエンジン排気が
  冷やされて氷結することで発生し、発生後30秒から長くても約2分
  以内程度で消滅する。
  しかしケムトレイルは1万m以下で散布されてもすぐには消滅しない
  ものが多く、逆に拡散していくことが多い。
  普通、飛行機雲は主翼の幅以上には広がらない。
  夏は、気温的にも飛行機雲の発生はあり得ない。


この説明を真に受けて、飛行機雲とは「すぐに消えるもの」であり、「拡散したり発達することはない」と思っていませんか?
コレが、そもそも間違っている定義なのです。
条件によっては、長く残ることも、発達して成長することも、そして、夏でも飛行機雲は発生します。

では、飛行機雲は何故出来るのか?というところから入っていきましょう。
真冬(ちょうど今の季節)の早朝、吐く息が白くなったり、車の排気が白く煙っていたりすることが多いと思います。
温かい空気が冷たい空気に混じると、それまで見えなかった水蒸気が急激に冷やされて可視化されるのです。
この辺のところは、「飽和水蒸気量と温度、湿度の関係」ですから、中学理科で習う項目ですね。
忘れた方は、もう一度中学の教科書を引っ張り出して思い出して下さい。

飛行機を飛ばす燃料というのは、「ケロシン」と言って、灯油とほぼ同じものです。
灯油は燃やされると二酸化炭素と水になりますね。
飛行機のエンジン排気口からも、勢いよく熱い水蒸気が出ています。
飛行機雲を出している飛行機が飛んでいる高度というのは、マイナス数十度という世界です。
そこに熱い水蒸気が吐き出され大気が「飽和状態」に達すると、水滴や氷滴となり「雲」として目に見えるものになります。

気温も重要なファクターです。
気温が高ければ、その大気に含むことの出来る水蒸気の量が上がります。(飽和水蒸気量が大きくなる)
気温が低くなれば、その逆です。

そこで、ケムトレイル陰謀論者がよく主張する、「2機のうち、片方はケムトレイル機だった」という現象を考えてみましょう。
2機飛行機が飛んでいて、一方だけが飛行機雲を曳いているという現象は、高度の違いから生まれる温度差によるものです。

同じような飛行機が2機飛んでいて、片方だけが飛行機雲を曳いていれば、何故???と思ってしまいますが、、、
例えば・・・高い高度には国際線のジャンボ機、低い高度に国内線という場合、地上からの目視では同じ大きさの飛行機に見えても、実際は大きさが全く異なっていたりするのです。

高度が上がれば気温は低くなります。
夏でも、本格的登山をする時は防寒着を持って行きますよね。
飛行機が飛んでいる高度の気温が知りたければ、「高層天気図」を見ます。

 【参考】・・・wikipedea 高層天気図

低い高度(約1,300~1600m付近)ならば850hPaの高層天気図、中層(約4,900~5,700m付近)ならば500hPa図、高高度なら300hPa図・・・を見ます。
高層天気図が読めるようになると、登山にも活用できるし、雪が降る目安も分かるようになって、面白いそうですよ。

ということで、2機のうち1機だけが飛行機雲を曳いているからといって、「ケムトレイル機発見」と短絡的に考えないでくださいね。


お天気ニュースで気象予報士が、「飛行機雲がなかなか消えないと雨が降る兆候」「飛行機雲がすぐ消えれば晴れ」というのを一度は聞いたことがあるかと思います。
飛行機雲が出来る出来ないは、今まで説明してきたように、大気の湿度や温度によって左右されるものであり、夏は発生しないという訳ではありません。
夏でも、高高度ではマイナス何十℃という時もありますし、大気が飽和状態ならば、当然飛行機雲が発生します。

また、飛行機のエンジン排気には、微量の窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)などの微粒子が含まれています。
これらの微粒子が核となり、そこに水蒸気が集まり易くなり、雲になります。
何もないきれいな空気よりも、核となる粒子が存在している方が雲が出来やすいので、航路が密集している地域は飛行機雲が出来やすいと言えるでしょう。

次に、飛行機雲とは一直線にまっすぐ曳かれたものだ、という誤った思い込みについてです。
上空にも、当然ながら風が吹いています。
飛行機雲の幅は、上空の風の強さ、方向によって、横に引き延ばされたり、流れたりしますので、形はどんどん変化していきます。
飛行機の飛ぶ高度では、ある地点を境に風向きや風速が劇的に変わることがあります。
すると、その周辺の飽和水蒸気量にも差が出てくるので、ある地点まで飛行機雲を曳いているが、ある地点からは飛行機雲を曳いていない、という現象も出てきます。

ということで、飛行機雲とは常に一直線ではなく、大気の状態によって、刻々と変化するものだ、ということを頭にインプットして下さいね。

 【参考】wikipedea ウインドシア

結論・・・飛行機雲の発生はその時の大気の状態で決まり、形状や幅は上空の風の影響を受け変化する。

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Thoughts on スポンサーサイト飛行機雲のはなし その1

says... 答えていただければ嬉しいです^^

Date:2013/12/12 16:15

当方、ケムトレイルについてはなにも知りません。こういう説があることは、興味深く思いました。
一つ質問いいですか?
「飛行機雲を出している飛行機が飛んでいる高度というのは、マイナス数十度という世界です。
そこに熱い水蒸気が吐き出され大気が「飽和状態」に達すると、水滴や氷滴となり「雲」として目に見えるものになります。」
なら、急激に気温の差が縮小されて、飛行機雲はすぐ見えなくなるものなのではないですか?
単純に疑問に思ったので、お答えいただければ、有難いです。

says... 太bvm さんへ

Date:2013/12/14 13:08

すみません。更新が一カ月たってしまったので、コメントが自動的に承認待ち状態になっていて、今まで気づきませんでした。
ご質問に関しまして、新たに記事を書きますので、ご覧いただければ幸いです。

says...

Date:2013/12/14 14:48

? 承認待ち状態になっていても管理者さんからは見えるのでは?
更新していない期間があると、承認制になるのですねん。

投稿お待ちしております^^

says... 太bvmさんへ

Date:2013/12/15 21:50

そうなんですよ。更新が一カ月滞ると、コメントは自動的に承認制になるようです。

新規の記事を書きましたので、読んで下さいね。
それでは。

says...

Date:2013/12/16 00:31

読みますねー。
ええと、その前に、、、 承認待ち状態→今まで気づきません ってのはなんなんだろう?
素朴な疑問ですが是非ー。

says...

Date:2013/12/16 20:14

>承認待ち状態→今まで気づきません ってのはなんなんだろう?

一か月以上更新が開くと、コメントがあっても右側にあるコメント欄に自動的に表示されません。
管理画面にログインして承認ボタンを押さないと、表示されないのです。
毎日管理画面にログインしているわけではありませんから。

FC2の場合、コメントがあると自動的に新着コメントのメールが届きますが、単に見落としていたというだけの話です。

says...

Date:2013/12/16 22:20

sorry,sorry,意味分かりました。
読んでみますねー。

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