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今日は、ケムトレイル陰謀論者がよく「証拠」として挙げるこちらの動画について書きます。



7年前のニュースですが、今でも「証拠の動画」としてネット上に出回っています。

動画を見てもらえば分かりますが、ドイツの気象レーダーに捉えられた不審な雲を、気象学者カーステン・ブラント氏が追求するという話です。

結論を先に言うと、軍の戦闘訓練で使用された「チャフ」を問題にしたニュースだったのですが・・・・
ケムトレイル陰謀論者によって、「ケムトレイル」を問題にしているかのような、意図的なすりかえ工作が施されています。
(英語から日本語への訳は問題ありませんが・・・)

では、チャフとは一体何なのでしょうか?

簡単に言うと、自己防衛のための装備です。
敵の航空機やミサイルを回避するためにアルミ箔片を空中に散布し、敵のレーダーエコーを欺くための妨害工作に使われる兵器です。

 【参考】wikipedea チャフ

最初に使用したのは、大二次世界大戦中のイギリスです。
初期の物は、アルミ箔のロールのようなものを短く切ったものでした。
チャフ
 【写真出典はこちら

現在ではアルミコーティングされたグラスファイバーなどが使用されているようです。
自衛隊の戦闘機にも標準装備されています。


そろそろ本題に戻りましょう。
この動画の英語版を作った人物は、ケムトレイル陰謀論者であり、自説を補強するために、意図的に内容をすり替えました。
ドイツ語でも「ケムトレイル」は「ケムトレイル」ですが、実際、動画の中では一度も「ケムトレイル」という単語は出てきません。
気象学者のカーステン・ブラント氏は、レーダーに広範囲の影が出来たが雨は降らないという不可解な現象に、困惑し回答を求めたのは事実ですが、「ケムトレイル」を問題にしているのではありません。
そのことは、下の記事を翻訳して読めば分かります。
 http://www.worldweather.net/news/specials.mv?action=show&id=5947

そして、確かにドイツ軍は、チャフを訓練で使用しました。
それがレーダーの混乱を引き起こしました。

ニュースで報道された内容は、「チャフの使用を認めた」でした。
それが、「ケムトレイル散布を認めた」に変わり、
陰謀論者のサイトでコピペされ続けるうちに、いつの間にか「ドイツ政府がケムトレイル散布を認めた最初の国になった」という文言に変化しました。


ちなみに、チャフが気象を操作できるか、ということですが、これは無理でしょう。
ゲリラ豪雨対策などで使われるヨウ化銀などと比べると、サイズがあまりにも大きすぎるので、水滴形成を促す核としての機能はありません。
したがって、この動画で気象操作の心配をするのは無意味です。

訓練で、一機がどのくらいのチャフを使用するのかは、私には分かりません。
ドイツ軍の回答によると、非常にわずかな量のようですが・・・
チャフによる環境への影響については、軍による調査研究が行われています。
それによると、有害な影響はみられなかったということですが、軍と無関係の調査機関による、さらなる調査が必要といえるでしょう。

くどいようですが、ケムトレイル陰謀論者が問題にする、「ケムトレイルの航跡」と、「チャフ」とは全く別物です。
ケムトレイル陰謀論者がしていることは、かえって問題の本質から目をそらさせる行為です。
そこのところを、当の陰謀論者達は理解しているのでしょうか?

「チャフ」がいくら進化しても、それを打ち破る兵器が将来開発されることでしょう。
所詮戦争の道具ですから、いたちごっこが終わることなく続きます。

このような兵器が一切必要ない世界の実現こそ、我々人類に与えられたミッションかもしれませんね。

まとめ・・・
ドイツ政府は「ケムトレイル散布」を公表した事実も、認めた事実もなかった!

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