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「オーストラリアでワクチン空中散布」という以下の記事ですが、こちらを、ケムトレイル陰謀論と絡めて「人類削減計画」であると、無責任に論評している連中がいます。
下の記事にリンクされているブログの冒頭で、おなじみの、飛行機が白い航跡を残している写真が使われていますが、その写真と「オーストラリアのワクチン空中散布」とは全く関係ありません。
それどころか、「空中散布」自体がデマでした。
そもそも、何かを散布するという目的での飛行は、飛行機雲を残すような高度では行われません。

http://ceron.jp/url/saigaijyouhou.com/blog-entry-1254.html
ワクチン散布

この記事は、ケムトレイル陰謀論者が放っておくはずはないと思っていましたが、やはりネット上で拡散していきました。
911陰謀論や、311人工地震を主張する人にワクチン不要論者が多く、かつ、ホメオパシーなどの疑似医学を信じる人が多いことは、以前から私も気になっていました。

この手の陰謀論を拡散することに躊躇しない人というのは、「ワクチン空中散布=ケムトレイル=人口削減計画」と、お決まりの短絡思考で満足し、背景や事実関係を調べるということをしません。
ワクチン試験の話は事実ですが、無関係の写真を関連があるかのように貼り付け、あたかも、そこに陰謀があるかのように匂わせています。このようなテクニックは、ネット上で展開される様々な陰謀論で目にすることができます。

「311人工地震説」「HAARP気象兵器説」を信じている人達に共通することは、すでに人類は神のように自由自在に、地球をコントロール出来る力を持っていると考えていることです。この人たちは、実証されている現代科学を否定しつつも、スーパー超科学は信じてしまうといった、矛盾した態度を示すことが特徴です。
病気に対しても同様。人類にとって脅威となる病原体は、もはや存在しないかのように、西洋医学をことさら目の敵にします。そして、医者にかかると治る病気も治らず、医療は医療関係者の利権のためにある、という極論を堂々と主張する人がいます。

さらには、「天国に逝ったマシュー」なる人物が、「宇宙ファミリー」と協力して地球人類を陰ながらサポートしており、「ケムトレイルが撒かれているのも事実だが、宇宙ファミリーが無毒化している」などというファンタジーを純粋に信じ込んでいる人までいます。
このような方は、ホメオパシーをはじめとする疑似医学を信奉し、すべての予防接種を拒否するというような、極端な方向へ走る可能性があります。
その人が離れ小島なり、過疎の村で誰とも顔を会わさず生活しているのなら、どうぞご自由に、と言えますが、私たちは社会というものに属しており、社会で暮らす以上、「公衆衛生」を無視する訳にはいきません。



さて、では本題の「オーストラリアでのワクチン空中散布」ですが、空中散布というのはデマでした。
記事の引用元の試験は、オーストラリア保健省が公表しているもので(DIR126)、「ワクチン試験を実施」というのは事実ですが、どこにも空中散布するという記述はなく、Q&Aに、「この試験は口から飲むという形の経口投与である」とはっきり書かれています。
    ↓ ↓ ↓
 http://www.ogtr.gov.au/internet/ogtr/publishing.nsf/Content/dir126ebnotific-htm
(ワクチン投与に関するQ&Aはこちら↓)
 http://www.ogtr.gov.au/internet/ogtr/publishing.nsf/Content/dir126qa-htm

このワクチン試験は、コレラの流行地帯へ旅行する人のために開発されるワクチンであり、1000人のボランティアに対して経口投与という形で実施されます。
問題の記事の引用では、意図的に、「1000人に経口投与」という文章を省いています。

さて、では一体誰が「空中散布」と言い出したのでしょうか?
これは、「スノーデンがケムトレイルについて言及した」という誤情報を流した、デマ専門サイト、「chronicle .su」と同じような構図が見えてきましたね。

ワクチン試験に対する反対署名活動も本物ですが、「空中散布」に反対している訳ではありません。
よく考えてみてください。
GMワクチンの安全性について真面目に議論している人達を、このようなおかしな議論のすり替えが原因で、結果的に貶めることになってしまっては本末転倒だと思いませんか?
「オーストラリアのワクチン空中散布」というのは根拠のない妄想に過ぎません。


次は、欧米での野生動物に対するワクチン散布について。
こちらは、ヘリコプターや小型飛行機、車などを使って実施されているのは事実ですが、なぜそんなことをしているのか?というと、狂犬病対策のためです。

狂犬病というと、日本では根絶して久しいので、危機感を全く持っていない人が多いのは当然だと思いますが、いまだに、この病気で亡くなる人が、世界中で年間55000人いるという現実があります。そして、感染して症状が現れてしまってからでは治療法は存在せず、致死率99.999…%という恐ろしい病気なのです。

狂犬病という名前から、犬だけがかかると思っている方もいるでしょうが、ヒトを含む哺乳類すべてに感染し得る病気です。
野生動物のアライグマ、スカンク、キツネ、コウモリ・・・などもウイルスを運ぶ感染源となっています。
欧米では、生活レベル・飼い主のモラル共に一定の水準に達しているので、犬からの感染はほぼ制圧出来ていますが、キャンプなどで野生動物から感染する事例が後を絶たないため、この対策に各国は頭を悩ませている訳です。

ただ、この場合も、飛行機が白い航跡を残す高度で散布するということは絶対にありえません。
散布するのは液状の薬剤ではなく、ワクチンを仕込んだ餌(固形物)です。
こちらに、餌の形状、航空機で撒いている様子を紹介しているサイトのリンクを貼っておきますので、興味のある方は見て下さい。
 http://www.necn.com/08/21/13/Officials-push-for-rabies-vaccine-drop-i/landing_styleboston.html?blockID=850253&tagID=983
 
航空機からワクチンを仕込んだ餌を撒いている様子が出てきますが、なんと、一個一個手で撒いています。
徒歩で撒いている映像も。
このような地道な活動によって、野生動物から人への狂犬病発生が抑えられているのです。


各国がどのような取り組みをしているか?の例として、カナダのオンタリオ州天然資源省のサイトと、米国オハイオ州のサイトへのリンクを貼っておきます。
 http://www.mnr.gov.on.ca/en/Business/Rabies/2ColumnSubPage/275904.html
 http://www.odh.ohio.gov/odhprograms/dis/zoonoses/rabies/orv/orv1.aspx

上記のサイトを見れば分かる通り、狂犬病対策は公衆衛生に関することなので、誰もが閲覧できる形で公開されており、「政府が秘密裏に人工削減プログラムを実行している」というのは、あまりにも馬鹿げた理論であるとお分かり頂けたと思います。


狂犬病は、日本でもかつては猛威をふるっていました。戦後、狂犬病予防法が施行されたことにより、ようやく下火になり、1956年を最後に国内での感染は根絶されました。
その後、日本は狂犬病清浄国であり続け、危機意識を持っている人がほぼゼロになっていた、2006年、フィリピンに渡航した二人の日本人が、犬に噛まれて発病し、帰国後相次いで亡くなるという事件が起こりました。

このお二人は、狂犬病について無知であったばかりに命を落とされた訳ですが、このような悲劇が二度とおこらないように、狂犬病については、もう少し記事を書く予定でいます。

ワクチン不要論と陰謀論はセットで語られることが多いことからみても、当ブログのような所で、狂犬病のような、治療法が確立していない疾患に対して注意を促すことは、少しは意義があるかもしれませんので、次回は、噛まれてしまったらどうしたらよいのか?など、早期対策方法についてもご紹介します。


まとめ・・・・・
・オーストラリアのワクチン試験は事実であるが、「空中散布」とは無関係
・具合の悪い文章は意図的に削除し、自説に都合のよい部分だけを切り取り、無関係の写真、論説をつなぎ合わせてケムトレイル陰謀論は成り立っている
・狂犬病は世界ではいまだに根絶されていない、やっかいな病気である
・野生動物に対して経口ワクチンを投与するなどして、各国が対策を講じているのは、他ならぬヒトの安全のためである
・日本は、長年にわたって狂犬病清浄国であるため、「ケムトレイル」「人類削減」などと見当違いのことを言いだす人が現われるのはやむを得ないのかも知れないが、この病のために世界で年間五万人以上亡くなっていることを考えると、無責任極まりないことである


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Thoughts on スポンサーサイトワクチン空中散布の真偽と狂犬病とワクチン不要論について

says...

Date:2014/01/21 15:10

最近は食中毒の原因の一つ、ノロウイルスをばら撒いていると言うケムトレイル信者も出てきています。
アホケムトレイル信者の馬鹿病はますます進行しています

says... Re: タイトルなし

Date:2014/01/21 21:50

> 最近は食中毒の原因の一つ、ノロウイルスをばら撒いていると言うケムトレイル信者も出てきています。
> アホケムトレイル信者の馬鹿病はますます進行しています

ノロウイルスは、人間の腸管以外で培養することができないので、その説は根本からオカシイです
ケムトレイルで撒くためには、大量にノロウイルスを増殖させなければなりませんが、ノロウイルスの性格上無理ですね
ケムトレイル信者の考えることは、オウム真理教の思考方法に似ていますね

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