今日は、かなり古いネタなのですが、「巨人の骨」についてです。
まあ、ご存知の方は多いと思いますが・・・・・
http://quasimoto.exblog.jp/i11
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-111.html
上記にあげた記事のように、検証されていないブログもまだあるので、一応書いておきます。

世界各地で発見されたという、「巨人の骨」は本物なのか?

「巨人の骨」の画像がネットに登場したことにより、古代、地球人は巨人だったという説がまことしやかに囁かれました。
これらの画像に大喜びで飛びついたのは、聖書の記述は絶対だとする、一部のキリスト教サイトでした。
旧約聖書には、「ネフィリム」や「ゴリアテ」という、巨人伝説があるからです。

残念ながら、ネットに出回っている以下の写真はニセモノです。

1.Worth1000 由来のもの

写真の出所の一つは、「Worth1000」という、世界中から写真加工やイラストの腕自慢が集う、フォトショップ・コンテストに投稿された作品でした。

「Worth1000」の名前の由来は、「a picture is worth a thousand words」という格言からで、日本語にすると「一枚の絵は千の言葉に価する」という意味です。
今はパソコンさえあれば、どんな画像加工も自在に出来てしまうので、現実以上にリアリティーがある画像が出来てしまう訳です。
左端にある「Worth1000」のロゴを意図的に削除されているサイトしか見ていなければ、本物だと思ってしまうかもしれませんね。

worth1000画像集

①~⑦までのそれぞれのページは・・・・・・・
             ←(数字をクリックすると、大きい画像へ飛びます)

このコンテストの画像は、すべてオリジナルのデジタルアートの他に、何かのオリジナル画像を加工して作られたものとがあります。
④の画像の上下の骸骨は、どう見ても同じなので説明不要ですね。(笑)

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③の写真は、「中東発見説」と「インド発見説」がありましたが、実は、ハイドパーク(NY)でマストドンの化石が発掘された時の航空写真に加工を施したものでした。

マストドン巨人a

③(上のフェイク)は、カナダ人の「IronKite」という名前のアーティストが製作したもので、これは、2002年のコンテストの作品です。
「製作にかかった時間は、わずか1時間半」の、この写真が、ネット上でこれだけの注目を集めたことは、とても愉快だったと、後にインタビューされた時、彼は答えています。

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⑤の写真は、イギリス領ピトケアン島の写真に手を加えた物です。
製作者は「Norrit」と名乗るアーティスト。

ピトケアン島巨人a

ソースのオリジナル写真は以下のサイトを下の方にスクロールしていくと出てきます。
 http://www.picton-castle.com/archive/captains_logs/2005_3.html#top

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①と⑥は、製作者名は違いますが、使っている骸骨はどうやら同じでした。
①の背景を消して、⑥に、角度と大きさを揃えて嵌めこむと、このとおり、ピタリと一致。

骨a



2.THE ORION CONSPIRACY 由来のもの

「巨人の骨」の有名な写真の何割かは、「THE ORION CONSPIRACY」というサイト由来です。
このサイトは、フォトグラファー・映画監督・グラフィックアーティストなどの肩書を持つフランス人アーティスト、Seb Janiak(セブ・ジャニアック)が、オリジナル映画作品を発表するために、2007年に立ち上げました。

orion画像集

「THE ORION CONSPIRACY」の、「巨人の骨」の画像を集めたページは以下です。
http://www.theorionconspiracy.com/html/giants.html


④、⑤の写真の骸骨は、同じものです。
頭蓋骨の部分を切り取り、角度と大きさを同じにして嵌めこんでみると、このとおり・・・・・

骨比較

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④のソースは、シカゴ大学がアフリカで恐竜の化石を発掘した時の画像で、それに加工を施したものでした。

シカゴ大巨人a

以下のシカゴ大のサイトにオリジナル画像があります。
 http://www-news.uchicago.edu/releases/photos/expedition/
 http://www-news.uchicago.edu/releases/photos/expedition/excavation.jpg  ←(こちらが拡大画像)


製作年月日から見て、「Worth1000」の各アーティストの作品が、「THE ORION CONSPIRACY」の製作者、Seb Janiakに、インスピレーションを与えたのは間違いないと思われます。

こうして、画像加工の名手たちが、次々と「巨人の骨」の画像を製作し、ネット上に溢れるようになりました。


「巨人の骨」のようなフェイク画像は、私たちに太古へのロマンを掻き立ててくれる、悪意のない楽しいいたずらといえるでしょう。
しかし、「ケムトレイル」はそうではありません。
空に現われる白い航跡は、ただの飛行機雲なのに、「ケムトレイル」だとデタラメを言って騒ぐことは、いたずらに人の恐怖心を煽りたて、疑心暗鬼にさせるだけです。
ケムトレイル陰謀説をネット上で大声で叫んでいる人達の一部には、悪意すら感じます。

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